デジタル収蔵ギャラリー|山口県立山口博物館

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歴史 防長土図

日本で唯一、国単位の大型地形模型
重要文化財
防長土図は、萩藩郡方地理図師有馬喜惣太(1708~69)が、藩命で作製した周防・長門国の大型地形模型です。防長両国の本土を分割した「切(きり)」と称される主要部品17個と周辺の島々92個の合計109個が残っています。
地形を土型で作り、その上に和紙を何枚も張り重ねて、大型のものは張り抜きとし、島など小型のものは土型を残しています。山地、平野部、耕地、海、砂地が色分けされ、国境・村境を黒線、宰判境を白線、水系を濃青色、道を朱線で表しています。集落、寺院、神社、一里山、役所等の施設は黒または朱の記号で記入し、地名、寺社名等は貼紙で示しています。
 本図は、毛利氏の領国を鳥瞰した立体の国絵図ともいうべきもので、全国に他例を見ません。また、防長の地理に精通し、その自然・人文情報を大縮尺の立体図の中に適切に表現した有馬喜惣太の技量は高く、日本の地図発達史上、特筆される資料です。

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資料名 防長土図
年代 明和4年(1767)4月
作者等 有馬喜惣太
員数 109個
品質・形状 縮尺/約25920分の1、垂直倍率/約5倍
法量(mm) -
備考 山口県立山口博物館

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